『項羽と劉邦』 著:司馬 遼太郎 についてです。
紀元前3世紀末、大乱の時代に、富も名もない沛(はい)という農村で生まれた一人の男が、皇帝の座まで駆け上がりました。
彼の名は劉邦といい、登場する他の武将と比較しても、知識や名声に劣り、ある一つの点を除いては、特に際立った才能はありませんでした。
しかし、この劉邦には、人を惹きつける人間的な魅力がありました。
人間的な魅力があったことだけで天下を手に入れることができたという話ではありませんが、ひとつに、天下を制する上で劉邦の「人望」というものは、大きな要因となりました。
現在は組織の時代です。
飛行機を作ったのはと聞かれると、大抵多くの人は「ライト兄弟」と答えられますが、スペースシャトルを作ったのはと聞かれると、恐らくNASA?
個人の名前は思い浮かびません。
科学的な発明などの偉業についても、現在では組織で行われ、仮に個人の名前であっても、大きな組織のバックアップなしで、全くの一人の個人が現在の社会で偉業を成すことは難しいでしょう。
組織の社会で生きていく中で、人間的な魅力、「人望」というものは、より大切なことかもしれません。
しかしこれらのことをより深く学ぶ機会や意識は非常に少ないように思えます。
専門分野の知識だけでなく、上記に関する知識を学ぶことも大切なんだなぁと思いました。
(´∀`*)